カメラとあひるの水面下バタフライ。

写真は向かないって言われてからの、日々思うこと。

ユーリ!!on ICEが齎したもの。

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 今日はとても寒い。

先日のまだ暖かかった日の街角のおかあさん。

 

最近、ずっと同じ曲を聴いている。

今季オンエア中のアニメ『ユーリ!!on ICE』の劇中スケート曲の、『YURI ON ICE』

 

2、3日前に、通っていたzine製作教室の終了前になっても何も着手しておらず。

コンセプトも保留とされたまま、なんとなく日だけが過ぎていっていて、このまま教室落第して終わるのかと思っていた。

休みの日も引きこもって写真に向かおうとするも、やる気は起きず、だらだら。

で、だらだらしてた時に、気になったのが、TLに上がる、『YOI』の文字。

やおいか、、、、と思っていたが、どうやら、アニメと判明。スケートアニメだった。

一挙放送があると知り、物は試しと見てみた。

なかなか成績が出ず引退も視野に入れていた主人公が、現役スケーターである憧れの人にコーチングしてもらえるようになり、世界をもう一度目指すという簡潔に書くとどこにでもある話。

ただちょいちょい挟まれる人間くさいところ。

作家や、創作活動をしたことがある人なら一度は経験する孤独。闘い。評価。表現。

そういう部分が見え隠れする。

もっとも心を掴まれたのは、楽曲と、とある場面。

 

本番直前に異常なほど緊張してしまった主人公を落ち着かせようと、コーチがどうしたらいいのかと思案した挙句に出した答えが、本人の心を壊してしまおうと判断。

『負けたら僕はコーチをやめる』

 

主人公が大粒の涙を流しながら、訴えるのだ。

 

『どうして今そんな試すようなことを言うの!』と。

案の定壊れる寸前までいってた。

コーチはなんとかなだめようと、それにこういう時にどうしていいか分からないと正直に言うのだ。

 

『誰よりも僕が勝つって思ってて欲しい。なんにも言わなくていいから。』

 

そのシーンを見た瞬間に、心よりも身体が震えたのを未だにはっきりと覚えてる。

そのあとフリーの演技に向かう主人公の曲が耳に残る。今までの話にもその楽曲が流れてたはずなの強烈なまでに身体中を駆け巡る。

その時までは、一過性だと思っていた、その心の震えも。

 

翌日仕事をしてる時に、脳内にピアノの音が掠める瞬間が訪れる。

どの曲だろうと手繰り寄せたら、『YURI ON ICE』だった。

その日の帰り道に、動画サイトを探し、少しでもその曲の流れるものを求めてた。

確実に自分の感覚が狂っていく、中毒のように。

 

そして、朝昼晩、仕事の休憩中も聴いてた。

zine〆切まで残り1日となった時、意を決して、パソコンに向かったら、スルスルと進む。

今回のzineのコンセプトは、自分の写真の闇?だった。

でもそれだけでは作れない。

じゃあどうしたい?と自分にこの曲を添えて問いただした時に、

瞬きしてる間に過ぎていく目の前の景色を、自分で無意識下で撮った、撮れてしまっていた写真を再編したいとおもったのだ。

それすらもスルスルと出てきた。

 

恐ろしいことに、この曲を聴きいているうちはいろんなことが頭を過ぎていく。

いい意味で。

見ず知らずの誰かにこれを見られたらこう思われるかな?とか考えずに、素直に写真を配置していく。

 

そして、ギリギリ入稿し、第1版がでた。

時間に追われてたというのもある。

それは自分の責任だ。

 

でも、もう一度良くして出したいという思いが素直に出てきた。

最後の授業で提出したとき、1番の落ちこぼれで、テーマもやり直し、認められないと差し戻され、そのあともなんやかんや濁して授業を受けてきて、最後の日も、仕事で遅刻して行った。

授業終了まで15分のところで滑り込み、提出。

 

放たれた言葉に心が震える。

 

『すごいな』

『普段、写真見てもなんにも思わないのに、あなたのは心がボコボコってする。そう、あなたが前にテーマで言ってた水のよう。』

 

と。

普段は、凄いですね、とか褒めて貰えないし、自分の魅力もわかっておらず、たくさんヒントをくれつつ、自己評価が低いと叱咤激励してくれてた。

そして、ダメだしされたテーマも覚えていて、最後に使ってくる。ズルい。

 

教室を受けての感想を伝える時間で。

すんなりと、言葉がスルスルと出てきた。

 

『受講最初の時に、撮るテーマを失ってから6年。

宙ぶらりんで迷子、纏められる自信がないけれど、10年間の膨大なデータをどうにかしたい、と伝えていたと思います。

もの凄く私的なものになると思ってました。出来上がりは。

また、初回のときの挨拶で、

持参した写真がお行儀のいい写真ばかりと指摘され、もっと違う写真を持ってきてと、次の授業で好きな色だけ集めて持参しました。

その写真に写り込んでいるものを教えてもらって、まだきちんと理解出来ていないけれど、少しずつ自分を知るキッカケになりました。

無自覚で、自制の利いていないものばかりですが、制作にあたって、キーになった写真以外は撮り下ろしです。

眺めるうちにもっとこうしたいという欲が出て、やっと光が射してきたのを感じました。

もっとブラッシュアップしていこうと思います。

こうなりたい、やりたいというのが少しだけ見えました。

受講してよかったです。』

 

これが伝えた全文です。

 

いやー覚えてるもんだ。

教室のオーナーでもある方が最後の挨拶に、と来られてました。

『振り幅がすごい。もっとギュッとしてみたらもっとよくなる。また見てみたい。』

南船場のフォトウォークのことや、最初の授業のことを覚えていてくださっててよかった。

 

なによりも、先生が。

 

『あともう一歩。もう少しでこっちの世界に来れるよ』

 

と言ってた言葉が気にかかってる。

 

ぼこぼこぼこっとした、zine

 

2月に一般の方へのお披露目があり、

3月の個展で販売予定とさせていただきます。

 

個展はちょっとだけ面白いものになりそうな予感がぽこんとあります。

形にできるかは自分次第。

 

 

アニメの主人公が、

ジャンプ飛べるかな?って不安な中、飛ぶ前に、

『ばかっ!』って踏み切る瞬間のように。

世界中の誰よりもあなたを魅了すると伝えた熱い想いのように。

 

自分の中に灯る、小さな想いを抱えて。

来年1年であと一歩を追いかけていこうと思う。

 

 

自己肯定ができなかった。

今も出来ない。

失敗したらどうしようとか。

あと、自己評価が低かった。

それに、世界はひとりだと思っていたし、これからもそうだろうとおもう。

でも、それもまたゆっくりゆっくり気づいていけたらいい。

たくさんサポートをもらっても怖かった。

返せないと思い込んでた。

ありがたいと思ってても、真の感謝ではなかったのかもしれないし、間違ってないのかもしれないしわからない。

でも、もう少しいろんなことで自信を持ってもいいのかなぁ。

主人公のように。

 

 

なんか随分と長く書いてしまった。

最後の方はシュッとしてしまった。また加筆修正します。

 

Yuri on ICE

Yuri on ICE

  • 梅林太郎
  • アニメ
  • ¥250